T12 『忘れるために書き残す』

嫌なことは思い出したくない。

日記に書いたら忘れられなくなりそう。

良いことは忘れたりしない。

だから日記に書かなくても大丈夫。

だって、なんか恥ずかしいし…

みたいなことを思ってたりする?

「大丈夫」

ちっとも、恥ずかしくない。

だってね、ほとんど忘れちゃう。

「今日の事は一生忘れない」

そう誓っても、来年には忘れてる。

日記を書いていなければ、

忘れちゃったことも忘れちゃったまま。

それでも困ることはないよね。

皆そうして過ごしていそうだもん。

日記を書かないことを普通と思っている。

忘れても不思議に思ったりしてない。

それを自然と受け入れている。

だけど読み返すことができればどう?

「忘れるはずがない日」を思い出せると、

人生は大きく変わりるよ。

過去の日記を読み返して、

気付くことがたくさんある。

細かいことまで書かなくて大丈夫。

自分の手で書いた文章を読めば、

時が戻ったかのように思い出せる。

(全部が全部じゃないけどね)

それに今日のことを日記に残す方が、

安心して忘れることができる。

嬉しい日もそうじゃない日も、

書かないより書いた方が早く忘れるみたい。

だってまた思い出せるって分かっているから、

ここに書き残してあるから、

済んだことに引きずられることなく、

新しい今日に集中することができる。

反省をしてないわけではないよ。

反省はきちんと書き残されている。

5years diaryは、昨年や一昨年の同日を

何度も読み返せる仕組みになっているから。

すっかり忘れた反省も、

翌年には思い出し再び反省し、

その翌年も読み返し三度反省することになる。

だから性懲りもなく同じ失敗を繰り返さない。

嬉しいことも同じ。

かけてもらった温かい言葉を、

思い出してかけてあげることができる。

全てを覚えておくなんてできるわけない。

だからって忘れてしまうのは勿体ない。

どんなことでも人生の糧になる。

未来に小さなヒントをくれる。

どうして書き残さないの?

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