日記を書くことで何のメリットがあるのか、どんな効果を得られるのか気になりますよね。
ここでは日記が「現在にもたらすメリット&効果」について書きます。
『軸』
終始一貫、主張の変わらない人っていますよね。同調圧力に屈っせず、自分の中に芯があると言えば聞こえはいいですが、一言で言えば「ただの頑固」です。
たぶん私、それです。自覚もありますが、周囲の人からよく言われるので、本当にそうなんだろうなって思います。
これは「卵が先か鶏が先か」といった類の話になってしまいますが、元々こういう性格なので日記を書いているのか、日記を書いているから主張がはっきりしてきたのかは分かりません。
だけど20数年5years diary(5年連用日記)を書き続けてきた私の意見は、「日記の影響が無いはずがない」です。
書いていて分かるんです。「あー今、私ブレブレだな」って。心の中には常に相反する気持ちが共存しています。
「このままじゃいけないvsこのままでいたい」の闘いは誰でも経験があるはずです。日記を書いていると「49vs51」のように、最初は互角の闘いにも、いずれ決着をつけざるを得なくなってきます。
その勝者が自分の「軸」となっていくのです。
どちらの意見が勝つのか最初は分かりません。「このままじゃいけない」と「このままでいたい」はどちらも強者なので、五分五分の攻防戦となります。
ですが、いずれ「その時」はきます。かかる時間は内容により異なりますが、最後は割とあっけなく、一方が圧勝します。
進学、恋愛、就職、子育て、生きているというだけで日々様々な葛藤が勃発と決着を繰り返しています。
日記にね、その成り行きを書いておくといいですよ。5years diary(5年連用日記)の最も効果的な使い方です。
のど元を過ぎると、選び取った結果だけが記憶に残り、なぜそれを選んだのかという過程を忘れてしまいます。
だけど大切なのは「過程」の方です。それが「軸」だからです。
例えばこういうことです。
私は子供がいますが、産休・育休を経て復職後、仕事を続けるべきか悩みました。
「このままじゃいけない」
子供の体調があまり良くなさそうな日だって保育園に預けて出社し、可哀そうなことをしているという罪悪感と一緒にいてやりたいという気持ちで胸が痛い…結局仕事にも身が入らず…何してるんだ…私…
VS
「このままでいたい」
せっかくの慣れ親しんだ職場を離れたくない、自分の収入を確保していたい、子供を預けて働いている母親は私だけではないのだから仕事を辞めなくてもいいはずだ…ちゃんと育児はしている…できてるよね私…
この葛藤を胸に抱えながら過ごす日々は苦しいのですが、焦って結論を出さず、5years diary(5年連用日記)に思いを綴りながら決着の時を待つのです。
数か月後、この闘いを制したのは「このままでいたい」でした。
私は仕事を辞めず子育てをする道を選び取り、現在に至ります。
仕事を辞めたいと思うことなんてしょっちゅうですが、「子育てとの両立の闘い」においては決着がついているので、もう悩みません。
次は「この上司とやっていけるだろうかの闘い」について攻防戦を繰り広げることになるのですが、やはり焦って結論を出さず、5years diary(5年連用日記)に思いを綴って決着の時を待つのです。
同じ結論を出していたとしても、本物の「軸」を形成できるかどうかは、その過程を覚えているかに寄るところが大きいと思います。
過程を忘れてしまうと、何度も同じ事で悩む羽目になり、次もまた同じ結果を導き出すか分からないからです。
ひとこと:軸は多少ブレてても、無いよりはあった方がずっといいよね