09『大きな決断に慎重にこぎつける』

日記を書くことで何のメリットがあるのか、どんな効果を得られるのか気になりますよね。

ここでは日記が「現在にもたらすメリット&効果」について書きます。


『大きな決断に慎重にこぎつける』

たった5冊に私の人生の大半が記録されているのだと思うと、なんか少ない気がします。

開いてみると、ギッシリ詰まった文字に圧倒されます。

読んでみると一日一日は大したことを書いていなくて、わざわざ日記に書くような事でもないんじゃ…と笑ってしまいます。

そして前後の日記を読み返し、どうしてそんなことを書いていたのかを思い出します。

自分の人生のストーリーを簡潔にまとめるなんてできません。

全てのエピソードは何日もかけて起きています。だから一日だけを切り取ってみたって平凡な日々の一日に過ぎないように見えるだけです。

5years diary(5年連用日記)を書く時間は、揺れ動く自分の感情を綴りながら自分について考える時間です。

こうして自分とちゃんと向き合っていると、衝動的に動いて大きな失敗をするということが少なくなるような気がします。

私は慎重ですが、大胆でもあります。

例えば転職や家を購入した頃、私はこれでいいのかと迷う気持ちを日記に書いています。

挫けそうな私、怯む私、弱音を吐く私、応援する私、説得する私、褒める私、様々な思いが綴られています。

この情けない程ブレブレな心境の過程を知らない周囲からは、「突然」とか「思い切った」などの大胆な行動をとる印象を持たれますが、実のところ迷いに迷った挙句ようやく行動に移す段階にこぎつけただけのことです。

もし日記に本音を綴っていなかったら、果たして同じ結果を出せていたかどうか分かりません。

日記を書いてこなかった自分と今を比べることはできませんので想像でしかないのですが、おそらく転職も家の購入も別の答えを出していたと思います。

両者とも躊躇したまま、手を伸ばせずに終わっていたと思うのです。

結果として「大きな決断」となるようなでき事は、本来の自分が望んでいる「夢」であることがほとんどです。

やりたい、欲しい、叶えたいと思っているけど、怖くて行動に移せないから迷ってしまうのですよね。

5years diary(5年連用日記)に丁寧にその迷いを書き出してみるといいと思います。

焦らず、気長に正直に書き続けていると、少しずつ自分の行動が変わっていきます。

その「夢」に向かって、慎重に船を漕ぎだし始めるのです。

あまりに静かな変化に最初は気が付かないと思います。

昨日と今日を、先週と今週を比べたところであまり変化はみられないかもしれません。でも昨年と今年はまるで違います。

こうして自分の納得できるペースと方法でたどり着いた結果には、後悔や失敗が少ないと思います。

少なくとも私は大失敗をしたという経験はないです。

ひとこと:書いたことで今があるのだとしたら、もし書いていなかったら…?

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