12『忘れるために書き残す』

日記を書くことで何のメリットがあるのか、どんな効果を得られるのか気になりますよね。

ここでは日記が「現在にもたらすメリット&効果」について書きます。


『忘れるために書き残す』

嫌なことは思い出したくないのに日記に書いたら忘れられなくなるのではないか、良いことは忘れないようにするから日記に書かなくても大丈夫、みたいなことを10代の時に思っていたような気がします。

思い出したくない嫌な出来事や上手く言葉にできない素敵な思い出を、文才のない自分が陳腐な表現で日記に残すのを躊躇う気持ちは分からないではないです。

でも「大丈夫」と言いたい、大丈夫です。

かつて何回「今日の事は一生忘れないだろう」と思ったか分かりません。

忘れたくても忘れられないものだと、その時の自分は本気でそう思っているのです。

ですが40代の私が今感じていることは「ほとんど全部忘れちゃった」です。

日記を書いていなければ、忘れちゃったことも忘れちゃったままです。

それでも困ることはないでしょう。そしてほとんどの人がそうして過ごしているので、不思議に思わないかもしれません。

日記を書かない日常が普通であると、自然と受け入れているのでしょう。

だけどもし読み返すことで、過去何度となく思ったはずの「忘れるはずがない日」を思い出すことができたら人生が変わると思いませんか?

私は10年前、20年前の日記を読み返して、気付くことがたくさんあります。

例え何があったかの詳細は記載されていなくとも、自分の手で書いた文章を読めば時が戻ったかのように鮮明に思い出せます。(ま、全部が全部じゃないけどね)

今日のことを日記に残すことで、安心して忘れることができます。

嬉しい日もそうじゃない日も、書かないより書いた方が早く忘れます。

だってまた思い出せるって分かっているから、ここに書き残してあるから、済んだことに引きずられることなく新しい今日に集中することができます。

反省をしてないわけではありません。反省は書き残されています。

5years diary(5年連用日記)は、その日の上段、昨年や一昨年の同日を何度も読み返せる仕組みになっています。

すっかり忘れた反省も、翌年には思い出し再び反省し、その翌年も読み返し三度反省することになるのです。

だから性懲りもなく同じ失敗を繰り返すことはなくなります。

嬉しいこともまた然りで、かけてもらった温かい言葉など、毎年読み返してはその人との繋がりに感謝し、関係が希薄にならないよう久しぶりに連絡を取りたくなります。

同じ立場に置かれた困っている人に、自分がかけてもらって有難かった言葉を思い出してかけてあげることができます。

全てを覚えておくなんてできるわけなく、いくらかでも覚えておこうとするのは至難の業です。

だけどそのまま忘れ去ってしまっては、せっかくの経験が生かせません。

多少なりとも思ったことがあるのなら、それはこれからの人生の糧になります。

どんなことでもこれからの未来に小さなヒント、気付きをもたらします。

ひとこと:日記に書き残しておかないなんて、惜しいとしか言いようがないよ…

タイトルとURLをコピーしました